ミャンマーで暗躍の中国系特殊詐欺組織 一味とされていたカレン国境警備隊長が協力表明
タイ国境に近いミャンマー領内で中国系犯罪組織が特殊詐欺を働いている問題で、タイ法務省特別捜査局(DSI)は先にタイ国境に近いシュエコッコを掌握しているカレン国境警備隊の隊長らを特殊詐欺関連の人身売買容疑などで逮捕する方針であったが、同隊長が現在、特殊詐欺組織一掃に向けてタイ当局に協力する意向を表明している。
犯罪組織は多くの中国人を含む外国人を騙すなどして犯罪拠点に呼び込んで特殊詐欺に荷担させていたとされるが、同隊長は、これら外国人を出身国に送り返すことにも協力するとしている。
関係筋によれば、カレン国境警備隊は特殊詐欺のコールセンターで働かされていた中国人ら外国人8000人以上をミャンマーから出国させると発表。また、タイ警察庁人身売買対策センター所長のタッチャイ警察大将によれば、ミャンマー領内の特殊詐欺組織につながりがあるとされる3700人あまりの中国人容疑者のリストが中国当局からタイに提供されたとのことだ。