アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)の海外現地法人であるAsuene APAC(本社:シンガポール)は、タイでESGコンサルティングなどを行うGreen Frog Innovation(本社:タイ)と業務提携をしました。
両社は、タイの現地企業を中心にCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」と脱炭素ソリューションの提供を行い、APAC企業の脱炭素・サステナブル経営を支援します。
業務提携の背景
東南アジアをはじめとするAPACにおいては企業の脱炭素化への関心が高まっており、CO2排出量の見える化ならびに削減のニーズが急増しています。
タイは気候変動対策への取り組み意欲が極めて高く、京都議定書において、温室効果ガスの削減義務が課せられていないにもかかわらず、タイ温室効果ガス管理機構(TGO)を設置して温室効果ガス削減に向けたアクションプランの策定などを始めています。
またタイには企業の生産や輸出の拠点が集積してます。EU向けに取引する事業者も多く、EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)への対応を迫られている企業もあります。
2021年度以降の年次報告書( One Report)においてESG情報の開示が義務付けられています。
タイにおける企業の脱炭素化の推進役であるGreen Frog Innovationとアスエネが業務提携を行うことで、タイならびにAPAC企業の脱炭素経営を推進します。
業務提携内容
「ASUENE」は、企業・自治体を対象に、GHGプロトコル*におけるScope1-3*のサプライチェーン全体のCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスとSX*コンサルティングを行っています。強みである脱炭素のワンストップソリューションにより、企業の脱炭素経営推進に向けた包括的なサービスを提供しています。
Green Frog Innovationは、戦略的ビジネス・アドバイザリー、ESGコンサルティング、革新的な気候変動技術ソリューションへの接続をタイ企業に提供しています。
この度の提携により、顧客紹介における業務提携契約を行うことで、両社が協業し、APACの企業のネットゼロ達成に向けた支援を行います。
Green Frog Innovationの代表Thanes氏よりコメント
「アスエネは創業から5年、著しい成長と実績を積み重ねており、クライメートテック企業として信頼できる企業です。業界のリーダーとしての地位を確立し、お客様の脱炭素化を加速させるお手伝いをしている企業でもあります。
アスエネの企業理念は、技術を通じてタイの脱炭素化の旅を加速させ、クライアントに効果的なソリューションを提供するというGreen Frog Innovationのミッションと完全に一致しています。
Green Frog Innovation のタイの企業に関する専門知識と広範なネットワークを活用することで、このパートナーシップはタイにおける Asuene の強力な足掛かりとなることでしょう」
Green Frog Innovationについて
会社名:Green Frog Innovation
代表者:Founder & MD Thanes Rajatapiti
「ASUENE」について
「ASUENE」は、複雑だったCO2排出量算出業務をカンタンにサポートする、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3* のサプライチェーン排出量の報告・情報開示を支援します。
<主な特長>
・請求書などをAI-OCRでスキャン、お客さまの業務工数を削減、カンタンにCO2見える化
・SX*コンサルティングの豊富な実績
・GHGプロトコル*に基づいた、各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援
・製品別CFP*機能により、製品・サービス単位のCO2排出量の算定が可能
・CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションを提供
・GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証により、システムの妥当性を保証済み
アスエネサービスサイト:https://earthene.com
「ASUENE ESG」について
「ASUENE ESG」は、企業のサプライチェーンのESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)経営の取り組みを可視化できるESG評価プラットフォームです。
<主な特長>
・サプライチェーン企業に対し、信頼性の高いESG評価が可能
・サプライチェーン調達におけるESG評価の工数削減
・有価証券報告書の開示に対応したコンサルティング
・表彰・PRで認知と集客の最大化
アスエネESGサービスサイト:https://earthene.com/rating
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
事業:CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」
ESG評価クラウドサービス「ASUENE ESG」
カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」の運営
資本金:75億2,700万円(資本剰余金含む)
代表者:代表取締役CEO 西和田 浩平
株主:経営陣、インキュベイトファンド、環境エネルギー投資、STRIVE、Pavilion Capital、
Salesforce Ventures、SBIインベストメント、GMO VenturePartners、Sony Innovation Fund、GLIN Impact Capital、Axiom Asia Private Capital、三井住友銀行、SPARX、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ、村田製作所、RICOH Innovation Fund、NIPPON EXPRESSホールディングス、MetaProp、KDDI Green Partners Fund、脱炭素化支援機構、ニッセイ・ストラテジック1号投資事業有限責任組合、JERA 等
創業:2019年10月
住所:東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル WeWork 4階
拠点:日本、シンガポール、米国、フィリピン
URL:https://corp.earthene.com/
【採用について】
ミッションである「次世代によりよい世界を。」を実現するため、国内・海外で全ポジションの採用を強化しています。
採用サイト:https://corp.earthene.com/recruitment
<注釈補足>
* GHGプロトコル:温室効果ガスの排出量算定と報告の国際・世界基準
* 国内No.1:調査対象(CO2排出量見える化サービス、調査内容:調査対象各社のCO2の排出量見える化サービスについて累計導入社数を調査、調査方法:ヒアリング調査、調査対象時点:2023年7月末時点、調査実施:株式会社東京商工リサーチ)
* Scope1-3:以下のとおり、事業者によるCO2排出量の算定・報告対象範囲を区分
Scope1:自社の事業活動において直接排出したCO2排出量
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なCO2排出量
Scope3:上記以外の事業活動に関わる上流・下流のサプライチェーンのCO2排出量
* SX: SX:Sustainability Transformation(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の略。企業が持続可能性を重視した経営方針へと切り替える取り組み
* CFP:Carbon Footprint of Products(カーボンフットプリント)の略称。商品やサービスがつくられてから捨てられるまでのライフサイクルの各過程における温室効果ガス排出量の合計をCO2排出量に換算して表示する仕組み