タイ工業連盟(FTI)によれば、今年7月の国内新車販売台数は4万6394台にとどまり、前年同月を20.5%下回った。家計債務の増大と経済成長の減速が大きな要因という。また、同月のタイ国内自動車生産台数は12万4829台で、前年同月比で16.6%の減少だった。
スラポンFTI副会長は、「銀行の不良債権は7月に年同月比29.7%増の2500億バーツに達したが、銀行は不良債権がさらに膨らむのを恐れて自動車ローンをあまり許可しなくなっている」と指摘。貸し渋りも新車販売不振の一因との見方を示した。
このほか、タイの自動車市場で人気のあるピックアップトラックのうちピックアップ乗用車を除くピックアップの販売が落ち込んでおり、これも新車販売に影を落としているとのことだ。