タイ投資委員会(BOI)は米国の大手HDDメーカーのウエスタンデジタル(WD)のタイ現地法人であるWDストーレジ・テクノロジーズ(タイランド)のプロジェクトへのBOI特典付与を決めた。同社はタイで230億バーツを投資してハードディスクドライブ(HDD)を増産する。これによりアユタヤ県のバンパイン工業団地とプラチンブリ県の304工業団地にあるWD生産施設増強が図られることになる。
今回のHDD増産は、クラウドサービスやデータセンターの増加でHDD需要が増加していることに対応するもの。WDは1997年にタイに進出しており、タイでの雇用人数は2万8000人を超えている。
現在世界中で使用されているHDDの約8割が、WDやシーゲートなどの大手メーカーがタイで製造したものとなっている。