タイ投資委員会（BOI）のナリット事務局長によれば、BOIはこのほど、37件に及ぶデータセンターやクラウドサービスに関するプロジェクトに対するBOI特典付与を承認した。これらのプロジェクトは主にバンコク、中部サムットプラカン県、東部のチョンブリ県やラヨン県で実施されるもので、投資総額985億3900万バーツに上る。

ナリット事務局長は、「データセンターへの投資で先頭を走っているアマゾン・ウェブ・サービス（AWS）は、タイにおいて対データセンター投資を2037年までに2000億バーツに増やすと発表している。また、これまでに約250億バーツを投資してタイ国内３カ所にデータセンターを開設している」と説明する。

このほか、オーストラリアのNextDC、シンガポールのSTT GDC、米国のSupernap、香港のOne Asiaなどがタイにおけるデータセンター関連の投資引上げを計画。また、グーグルやマイクロソフトもタイにデータセンターを開設することを発表しており、現在、BOIなどがプロジェクト内容を精査中という。