【経済】タイの上半期貿易収支は赤字1.1兆バーツに拡大 電子部品輸入が急増中
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タイの2026年上半期の貿易収支が、1兆1000億バーツ(約317億4400万ドル)の赤字となったことが分かった。上半期の輸出額は6兆2000億バーツ(1967億4180万ドル)で前年同期比17.6%増と好調だったが、輸入額はそれを上回る7兆3000億バーツ(2284億8580万ドル)に達し、38.0%の伸びとなった。輸出の拡大自体は明るい材料だが、輸入の急拡大により差し引きで貿易赤字が生じた形だ。
輸入の内訳をみると、燃料が309億400万ドル(37.9%増)、資本財が599億400万ドル(33.8%増)、原材料・半製品が1057億9600万ドル(51.3%増)、消費財が210億7600万ドル(10.2%増)となっている。燃料の増加は世界的なエネルギー価格の上昇が主な原因とみられる一方、原材料・半製品の急増は構造的な変化を示している。特に電気・電子機器部品の輸入額は381億2700万ドルで122.2%増、うち電子回路基板は321億1900万ドルで138%増と急拡大した。電子回路基板の輸入額は2021年の151億5300万ドルから2025年には347億800万ドルへと、5年間で2倍以上に膨らんでいる。
タイ商務省貿易政策・戦略局は、電子部品や電子回路基板、コンピューター部品の輸入拡大について、タイ国内でのデジタル基盤への投資動向と軌を一にするものであり、従来型の生産拠点から、より付加価値の高い技術エコシステムの一角へと役割を高めつつある表れだと分析している。カシコン・リサーチ・センターも、AIやデータセンター関連需要の高まりが輸入拡大を後押ししたと指摘する。
