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【経済】タイ証券アナリスト 地政学リスク下でディフェンシブ株への注目促す

タイの証券アナリストは、地政学リスクの高まりと高金利の長期化を背景に、投資家に対しディフェンシブ株、特にエネルギー関連銘柄と銀行株への注目を促している。

アジア・プラス証券(ASPS)は、原油高や高金利の長期化から直接恩恵を受ける銘柄として、PTT探査生産(PTTEP)、クルンタイ銀行(KTB)、SCGJWDロジスティクス(SJWD)を有力候補に挙げた。PTTEPについては、中東情勢の緊迫化に伴う原油高に加え、好調な第2四半期決算と魅力的な配当見通しが評価されている。

一連の要因が重なり、米国30年国債利回りは19年ぶりの高水準となる5.21%まで上昇し、投資家がリスク回避姿勢を強める中でドルも上昇。ASPSは、世界的なハイテク株の弱含みに連動し、タイの電子部品関連株も下押し圧力を受け続ける可能性があると警告している。

一方、FSSインターナショナル・インベストメント・アドバイザリー(FSSIA)のウサニー・リウルット氏は、銀行株については、貸出成長が鈍いながらも堅調な収益力から海外投資家の資金を引き続き集めていると分析する。手数料ビジネスや資産運用、投資関連収益など収入源の多様化が進み、不良債権や与信コストの圧力緩和にもつながっているという。多くの銀行の株価は、純資産倍率(PBR)1倍前後で取引されており、増益が続けば株価の上昇余地は残されているとの見方だ。

中東情勢の長期化や高金利環境は、日系企業の資金調達コストや現地パートナー企業の業績にも波及しうる。ハイテク関連の取引先を持つ企業は、電子部品セクターの下振れリスクを念頭に置いておく必要があるだろう。タイの銀行株が海外資金を集めているという分析は、市場全体の資金の流れを読む材料にもなる。

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