【不動産】フレイザーズがEECのチョンブリで新工業団地、2244ライの大型開発へ
タイの不動産大手フレイザーズ・プロパティ・タイランド(FPT)は、東部経済回廊(EEC)のチョンブリ県で、新しい工業団地の開発を進めていると明らかにした。敷地は2244ライ(約359万平方メートル)と大きい。
FPTのリム最高経営責任者(CEO)によると、同社がEECで運営する工業団地「アリヤ・ジ・イースタン・ゲートウェイ」には、中国、米国、欧州、日本、韓国の企業が相次いで進出。多くは次世代を担う先端産業で、企業の求める条件が変わってきたことを示すという。こうした需要の強さを受け、工業団地と産業都市の事業を広げる判断をした。
新しい団地は、東部の主な生産拠点や交通網とつながりやすい場所にあり、工業と物流の両方で使いやすい。既存のアリヤ団地と組み合わせ、周辺一帯を1つの産業の集まりとして育てる狙いがある。
工業団地部門を率いるカモンカーン社長は、デジタル化や自動化が進む「インダストリー4.0」の時代に合わせ、高品質な団地をつくると話す。インフラや公共サービスを整え、事業を進めやすい環境を用意する。環境・社会・企業統治(ESG)の考え方も開発に取り入れ、入居企業と地域の長い成長を支えるという。
アリヤ団地には最近、ネスレ(タイ)が新しいコーヒー工場を建てることを決めた。インスタントコーヒーや缶コーヒーなど「ネスカフェ」の製品を幅広く作り、物流センターも併設する。雇用は520人にのぼる。コーヒー豆や砂糖、生乳などタイ産の原料を年間43億バーツ分使う計画だ。
EECの工業用地の需要は強い。タイ工業団地公社(IEAT)によると、2026年1〜9月に全国の工業団地で約6000ライが売れた。データセンターや電子部品の投資が需要を押し上げている。日系企業にとっては、進出先の選択肢が広がる一方、土地価格の上昇にも目を配る必要がありそうだ。
