【IT】AISがIMF・世銀総会の通信を支援、ラマ4世通りでは電線の地中化も
タイ携帯電話大手のアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)は、10月12日から18日にバンコクで開かれる国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会に向けて、通信インフラの準備を進めている。プラタナ最高経営責任者(CEO)が、タイ語メディア『クルンテープ・トゥラキット』に明らかにした。
AISは主会場のシリキット国際会議場で通信設備の準備を担当し。各国の要人が集まり、大量の通信が見込まれるため、30〜40人の技術者チームを会場に常駐させ、会期中の安定した通信を確保する。総会には191カ国から約1万5000人が参加する見込みだ。
同CEOは、大型国際会議の開催がタイの信頼性を世界に示す機会になると強調。会議の成功は国際金融の舞台でのタイの評価を高め、将来の投資や金融拠点づくりにもつながるとみる。
会場の外でも動きがある。AISは国家放送通信委員会(NBTC)の事務局、バンコク都、首都圏配電公社(MEA)などと協力し、ラマ4世通りのサムヤーン交差点からウィッタユ通りにかけて、空中の通信ケーブルの整理と地中化を進めている。地下の受け入れ設備が完成したことを受けたもので、不要な電柱の撤去や周辺の環境整備にも取り組む。作業は顧客へのサービスに影響が出ないよう、段階ごとに点検しながら進める。
バンコクでは電柱に絡まるように垂れ下がる電線が景観や安全の面で長年の課題となってきた。地中化は街の見た目を整えるだけでなく、事故や災害のリスクを減らす効果がある。AISは2027年に約500億バーツを投じ、AI時代に向けたデジタル基盤を強化する計画も打ち出している。
バンコク中心部に拠点を置く日系企業にとっても、通信の安定性向上や街路環境の改善は事業環境の底上げにつながる。官民の協力がどこまで広がるか注目される。
