【経済】9月の生産者物価10.5%上昇 エネルギー高とバーツ安、洪水で不透明感も
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タイ商務省貿易政策戦略局(TPSO)は13日、9月の生産者物価指数(PPI)が116.8となり、前年同月比で10.5%上昇したと発表した。PPIは、企業が出荷する段階での商品の価格の動きを示す指標で、消費者物価の先行きを占う手がかりにもなる。
上昇の主な理由であるが、中東の紛争が長引き、供給が細って世界のエネルギー価格が高止まりしていることがある。そして、前年よりバーツ安が進み、輸入する原材料のコストが上がったこと。さらに、前年同月(2025年9月)のエネルギー価格が低かった反動もある。これらがエネルギー、輸送、生産のコストを押し上げた。
分野別に見ると、鉱業製品が20.3%上昇と最も伸びた。原油や天然ガスの価格高騰が響いている。
農水産品は11.2%上昇。もみ米は前年の低い水準から持ち直し、生のキャッサバは国境を越えた輸入が減って品薄となった。天然ゴムは関連産業の需要増で、パーム油の原料となるアブラヤシの実は世界の相場高で値上がりした。一方、豚や鶏は消費の落ち込みで値を下げた。
製造業製品は10.2%上昇。食品のほか、石油精製品、ゴム・プラスチック製品が原料高を映して上がった。コンピューターや電子機器は業界の拡大で、金は安全資産として買われて値上がりした。
第4四半期(10〜12月)について、同局はPPIの上昇が続く一方、振れ幅も大きくなると見込む。エネルギー価格と生産コストは高い水準に留まる見通しだ。10月初めの洪水で生産が滞り、市場に出回る商品が減れば、生活必需品や復旧に使う資材の需要が短期的に価格を支える可能性がある。ただ、洪水で所得や購買力が落ち込めば、上昇の勢いは鈍るとみている。
