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【食品】タイ老舗アイス「パイトーン」、コンビニ・カフェに拡大 海外OEMも視野

タイで約80年の歴史を持つ老舗アイスクリームの「パイトーン・アイスクリーム」が、スーパーやコンビニなど近代的な小売店、飲食店、カフェへの販売拡大に乗り出す。創業家の2代目、ブンチャイ氏が地元紙のインタビューで明らかにした。

同社は、創業者の死後、家族間の争いを経て2つのブランドに分かれた。ブンチャイ氏が率いる側の昨年の売上高は約2億バーツ。販売量は約300万箱、重さにして約1200万キロに上る。最も売れる味は、タイ人に親しまれたココナツミルクで全体の30%を占める。2位はチョコレートで25%、3位はイチゴで15%だ。過去の平均成長率は年約30%とされる。

主な販売網は、全国400カ所超の代理店で、サイドカー付きバイクや手押し車で売り歩く。ここに加え、バンコク首都圏の約400店舗のコンビニ「CJ MORE」への納入も始めた。

レトロな昔ながらの味を、近代的な売り場向けの商品に仕立てる。売り場の冷凍ケースに並べば、通りがかりの客の目にも留まりやすい。目的は「食べたいのに買える場所が少ない」という客の不満を解消することだ。

工場は1日60〜70トンまで生産する能力があるが、今は約30トンにとどめており、増産の余地は大きい。追加の設備投資を抑えながら、売上を伸ばすことができる。現在は食品安全の国際規格ISO22000に合わせる準備を進めており、完了は来年の見通しだ。

さらに、海外向けのOEM(相手先ブランドによる受託生産)も視野に入れる。OEM受注は、自社工場の余力を生かすことになる。来年の国際食品見本市「THAIFEX」に出展して、新しい投資家や提携先を探す考えだ。

足元の経営環境は厳しい。タイとカンボジアの問題が起きて以来、販売が2年ほど落ち込んだという。移動販売の担い手に、カンボジア国籍の人が多かったためだ。それでも今年は20%増を目標にし、ほぼ達成できると見ている。

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