【製造】EEC新特区「イーテック・スマートパーク」承認、197億バーツで先端誘致
タイ東部経済回廊(EEC)政策委員会は10月26日、新たな「特別経済促進区」を4カ所承認した。アヌティン首相がEECを直轄にしてから初の会合で、注目は東部チョンブリ県バーンブン郡に整備される「イーテック・スマートパーク」だ。投資額は197億5000万バーツ、面積は約610ライ(約98ヘクタール)に及ぶ。
特別経済促進区とは、EEC法に基づき、政府が重点産業向けに指定する工業用地を指す。これまでに47カ所、計14万8013ライが指定されてきた。今回承認された4区全体の投資額は256億6000万バーツとなる。
イーテック・スマートパークが受け入れ対象とするのは、次世代自動車、スマートエレクトロニクス、航空・物流、デジタル、医療・ヘルスケアの5分野。工場と倉庫、輸送をデジタルでつなぐ「スマート工業団地」を目指す。地元での直接雇用は約300人、全面稼働時の雇用は3500〜5500人を見込む。
EEC事務局(EECO)のチュラー事務局長は、今回の基準について「工業団地と同等で、一部はより厳しい」と説明した。排水の25%以上を再利用することを義務付けたほか、住民からの意見聴取や設立後の監視も求めている。今後は閣議への報告を経て、官報掲載により正式に発効する。
首相は会合で、環境規制を緩めてまで投資を急ぐことはしないと強調した。そのうえで、EECOと投資委員会(BOI)に対し、手続きや条件の違いをなくして連携を強めるよう指示。AIやビッグテック、デジタル基盤といった分野の企業が地域内で進出先を選んでいる今、両機関の縦割りを解消する狙いがある。
日系企業にとっては、チョンブリ県内の新たな立地の選択肢となる。BOIとEECの窓口一本化が実現すれば、工場の新設や増設にかかる手続きの負担が軽くなる可能性もありそうだ。
