【エネルギー】軽油高がタイSMEを直撃 FTI「輸送費から原材料・生産コストまで波及
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タイ工業連盟(FTI)のウィラチャイ副会長は、軽油価格の上昇が中小企業(SME)の経営を圧迫していると警鐘を鳴らした。タイ経済紙タンセタキットが10月28日に報じた。副会長は、FTI傘下で製造業のSMEを支援する「SMI」の会長も務めている。
副会長によると、軽油は企業にとって大きなコスト要因であり、影響は運送費だけに留まらず、原材料や生産のコストにまで広がるという。物流をトラック輸送に頼るタイでは、軽油の値上がりがほぼすべての業種に波及しやすい。
そのうえで副会長は、SMEに対し、コスト管理の効率化を急ぐよう求めた。具体的には、輸送計画を見直して荷物を積まずに走る「空車回送」を減らすこと、デジタル技術を活用すること、そしてコストの変化に合わせて販売価格を適切に見直すことを挙げた。SMIとしても、エネルギーと物流のコスト削減を後押しし、政府や関係機関にSME支援策を働きかけていく考えを示している。
背景には、中東情勢の緊迫による原油高がある。政府はこれまで、燃料価格を安定させるための「石油燃料基金」で価格を抑えてきたが、同基金の赤字は1000億バーツを超えて膨らんでいる。こうしたなか閣議は10月27日、バイオ燃料を混ぜたガソリン「E20」と軽油「B20」の物品税を3カ月間引き下げることを承認した。28日から小売価格もB20が1リットル3.69バーツ、E20が2.19バーツ値下がりしている。
ただ、物流で主に使われる通常の軽油「B7」は減税の対象外となった。ただ、経済学者のプライポン元タマサート大学経済学部長は、すべての燃料に減税を広げるべきだと主張している。
