【貿易】インドネシアが砂糖輸入を規制、27年初の原料不足でタイ産に輸出の好機

インドネシアの砂糖輸入規制をめぐり、タイの輸出業者に追い風が吹く可能性が出てきた。タイ商務省国際貿易振興局(DITP)のジャカルタ事務所が報告した。
インドネシアは2025年12月29日、輸入禁止品目を定めた商業大臣規則47号を公布し、2026年1月1日に施行した。禁止対象の12品目には砂糖も含まれる。ただし、精製糖の原料となる粗糖は、政府の許可と輸入枠(クオータ)の範囲内で輸入を続けられる。
同国の精製糖業界は、2027年初めの原料不足に懸念を強めている。精製糖協会(AGRI)によると、2026年の粗糖輸入枠は約306万トン。9月末時点で約94万5417トンが未使用のまま残る一方、精製糖の在庫は約13万4072トンに留まる。原料は11〜12月にほぼ底をつく恐れがあるという。
AGRIは政府に対し、2027年の輸入枠と許可を早急に決めるよう求めた。粗糖は発注から到着まで1〜2カ月かかるため、手続きが遅れれば工場が原料不足に陥りかねないためだ。
タイにとってインドネシアは最重要市場の一つ。2025年のタイの砂糖輸出は約550万トン、金額は26億ドル超で、ブラジルに次ぐ世界2位。このうちインドネシア向けは約7億1500万ドルと、全体の27%を占めた。カンボジア、韓国、フィリピンがこれに続く。
タイ国内では、2025/26年期のサトウキビ圧搾量が前期比7%増の9800万トンに達するとの予測もあり、輸出先の確保が課題となっている。DITPは、インドネシアで原料が不足して輸入枠が追加されれば、タイ産粗糖の需要が増える可能性があると指摘。決定権はインドネシア政府にあり、需要があっても輸入が自動的に認められるわけではない、タイの輸出業者には、2027年の輸入枠の動向を注視し、出荷や輸送の準備を整えることが求められている。
