【貿易】国境・通過貿易9月は50.8%増 電子機器けん引で通過貿易が1兆バーツ超

タイ商務省外国貿易局は10月31日、9月の国境貿易と通過貿易の合計額が前年同月比50.8%増の2209億バーツだったと発表した。輸出は51.8%増の1138億バーツ、輸入は49.7%増の1071億バーツで、66億バーツの黒字となった。1〜9月の累計は18.8%増の1兆7643億バーツに達した。

国境貿易は、陸路で国境を接する国との取引。通過貿易は、隣国を経由して中国やシンガポールなど第三国へ運ぶ取引だ。このうち、国境貿易の伸びを支えたのは通過貿易だ。9月は前年比71.7%増の1402億バーツと大きく伸び、1〜9月の累計は39.3%増の1兆922億バーツと、初めて1兆バーツを超えた。主な輸出品は電話機と関連機器(160億バーツ)、コンピューターと機器(127億バーツ)、ハードディスクドライブ(96億バーツ)。世界的な人工知能(AI)関連の需要が、電子機器の輸出を押し上げた。

相手国別では、中国が37.5%増の594億バーツで最も多く、シンガポールは150.8%増の370億バーツ、ベトナムは102.5%増の156億バーツと急増した。中国向けではハードディスクドライブや生鮮ドリアンが目立つ。

一方、近隣4カ国との国境貿易は9月に24.4%増の807億バーツ。マレーシアが49.6%増の400億バーツで最大となり、ラオスは1.0%増、ミャンマーは16.8%増だった。マレーシア向けではプリント基板の輸出が約3倍に増えた。ただし、国境の対立が続くカンボジアとの取引はゼロのまま。1〜9月の国境貿易は4.2%減と、通過貿易とは明暗が分かれた。

アラダー・フアントーン局長は、9月の伸びの大きさを強調した。陸路の物流網を使ってタイから中国やベトナムへ部品や製品を運ぶ日系企業にとって、国境の通関状況は引き続き重要な確認事項となる。

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