【運輸】パープルライン南線、第1期は2029年開業へ 土木工事は約8割まで進捗

バンコク都市鉄道パープルライン南線の建設が進んでいる。タイ高速度交通公社(MRTA)によると、土木工事の進捗率は79.35%に達し、2027年10月ごろの完成を見込む。最初の区間は2029年に開業する予定だ。MRTAのカートパチョン総裁が明らかにした。

南線は、既存のパープルライン北線の終点タオプン駅から南へ延び、旧市街を抜けてチャオプラヤ川を渡り、トンブリー側のラートブラナまで結ぶ路線。2017年7月25日に閣議で建設が承認され、2022年4月25日に着工した。

第1期として開業するのは、タオプーン駅から国立図書館駅までの区間。国立図書館駅には列車の折り返し用の線路があり、北線から来た列車をここで折り返し運転できる。全線の開業は2030年11月が目標。MRTAの理事会が2026年1月に確認した。

列車の運行は、北線を運営するBEM社に任せる方向で交渉が進む。官民連携(PPP)のうち、運賃収入は国が受け取り、運行会社に委託料を払う「グロスコスト方式」を採用する。MRTA理事会で11〜12月に承認した後、運輸省やPPP委員会、閣議に諮る。2027年に事業者選定と契約締結を終える計画だ。

一方、工事にともなう課題も残る。サームセン通りで起きた道路の陥没で、ワチラ病院駅付近のトンネルの補修が必要になった。現在は土留めの壁を造っており、道路は2027年5月に一部、10月に全車線を再開する見込み。ウォンウィエンヤイ駅でも地下構造の漏水を補修しており、2〜3カ月で路面を元に戻すとしている。

南線が全線開業すれば、トンブリー側の住宅地と都心の移動が大きく便利になる。沿線での住宅の取得や事務所の立地、従業員の通勤手段を検討する日系企業にとって、開業時期は重要な判断材料となる。

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