【経済】9月のタイ経済、資本財輸入83%増で設備投資に動き 輸出は27カ月連続増

タイ財務省財政経済局(FPO)は11月1日までに、2026年9月の経済動向を発表した。輸出が好調を保ち、設備投資の動きを示す資本財の輸入も大きく伸びた。一方、観光は外国人客の減少で勢いを欠いている。
9月の輸出額は384億3890万ドルで、前年同月比24%増と27カ月連続で伸びた。石油、金、武器を除くと28.2%増となる。けん引役は電子機器で、電話機は117.5%増、コンピューターは59.4%増、回路基板は45.9%増と急増した。市場別では米国向けが50.1%増と最も伸び、オーストラリア向けは37.7%増、EU向けは34.0%増、日本向けは19.0%増、中国向けは18.4%増となった。農産品と食品でも、果物やゴム、ペットフードが堅調だった。
注目は資本財の輸入で、83.4%増と大幅に拡大。FPOのパン報道官代理は、民間の投資の様子を映していると説明した。工業生産指数も2.0%増とプラスを保った。
消費面では、乗用車の新規登録が27.4%増、二輪車が11.6%増と伸びた。ただし、消費者信頼感指数は53.2から52.1に下がった。各地の洪水と生活費の高さが重荷となった。投資関連では、商用車の登録が3.5%減、セメント販売も4.6%減と弱さが残る。
観光は振るわず、外国人旅行者数は10.5%減、タイ人旅行者数も0.9%減に留まった。物価は総合で2.82%、変動の大きい生鮮食品とエネルギーを除くコアは1.50%の上昇。8月末の公的債務は国内総生産(GDP)比67.9%で、財政規律法の上限の範囲内にある。外貨準備高は2761億ドルと厚みを保つ。外国人投資家は年初来、タイ株を225億バーツ買い越している。
FPOは今後のリスクとして、エネルギー価格の行方、金融市場の動き、供給網や生産コストに響く地政学的な対立を挙げた。
