【不動産】プーケット不動産、利回り10%超も 大手3社が戸建てから高級別荘まで攻勢

タイ南部のプーケットが、観光地から国際的な不動産投資の拠点へと姿を変えつつある。タイ字メディア『クルンテープ・トゥラキット』によると、大手デベロッパーのスパライ、サンシリ、SCアセットが相次ぎ投資を広げている。不動産情報センター(REIC)の統計では、2026年上半期のプーケットの住宅の所有権移転は5780戸と、前年同期比で14%増加した。

注目されているのが、これまで大手があまり手がけてこなかった戸建て住宅だ。スパライのトライテーチャ氏によると、テープクラサットリ地区では物件価格に対する年間家賃の割合、つまり賃貸利回りが10%を超えている。300万バーツのタウンハウスは月3万6000バーツ、1000万バーツの戸建ては月10万バーツで貸せるという。管理費や税金などを差し引く前の数字ながら、買い手の多くはタイ人の投資家で、北欧などから来る外国人が長期で借りている。

大型商業施設の開業も追い風だ。スパライによると、新施設から約2キロのコンドミニアムは、月平均5戸だった販売が開業後1カ月で40戸と8倍に増えた。

高級別荘も堅調だ。サンシリによると、買い手はタイ人が7割、外国人が3割を占める。外国人の内訳はロシア31%、中国12%、イスラエル8%と続く。バンタオなどの人気地区では費用を差し引いた利回りが6〜8%に上り、フランスのサントロペの3〜4.5%、モナコの1.5〜2.5%を大きく上回る。4000万バーツの別荘を1年契約で貸せば、月30万〜40万バーツの収入になるという。
SCアセットは2027年にバンタオで新たなコンドミニアムを売り出す。島で土地に限りがあることを強みとみて、プーケットで働く外国人駐在員などを狙う。

ただ、地価の上昇や供給過多の懸念、買い手の購買力が続くかといった課題も残る。外国人の長期滞在の受け皿として、日系企業や投資家にとっても見逃せない市場といえる。

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