【経済】タイ大手銀行6行 上半期純利益1014億バーツも先行き警戒感強まる
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タイの大手上場銀行6行の2026年上半期(1〜6月)の純利益合計が、約1014億バーツに達したことが分かった。金利低下で利ざやが縮小する中、資産運用や手数料収入がこれを補う形で全体の増益を支えた。一方、格付け会社フィッチ・レーティングスは今年後半にかけて銀行セクターの見通しが「悪化」に向かうと警告しており、業界には楽観と警戒が同居する。
純利益の内訳は、カシコン銀行(KBANK)が279億バーツで首位、SCBXが213億バーツ、バンコック銀行(BBL)が205億バーツ、クルンシィ(BAY)が169億バーツ、TTBが107億バーツ、キアットナキン・パットラ銀行(KKP)が41億バーツと続く。
一方、各行に共通するのが、タイ中央銀行による相次ぐ利下げを背景とした純利息収入の落ち込みだ。バンコック銀行の純利息収入は前年同期比12.4%減となり、純利ざやは2.46%に低下。カシコン銀行も純利息収入が同9.55%減の634億バーツとなり、運用資産利回りは3.36%から2.91%へ縮小している。一方、クルンシィは、子会社ンガーンティッロー(TIDLOR)の高利回り債権の連結効果もあり、純利ざやが前年の4.14%から4.60%へ改善した唯一の例外となった。
各行は資産運用や保険仲介などの非金利収入を強化することで利ざや縮小を補っており、カシコン銀行の非金利収入は29.81%増の359億バーツに達した。SCBXも資産運用戦略が奏功し、手数料収入が14.8%増加している。なお、フィッチは、中小企業を中心に不良債権比率が今後さらに上昇する可能性があると指摘している。
