タイ大手デベロッパーのサンシリは、英国の名門インターナショナルスクール「ワイコム・アビー・インターナショナル・スクール・バンコク(WASBKK)」と提携し、「バンナー・10キロ」エリアを新たな都市経済拠点(New CBD)へと育てる構想を打ち出した。
サンシリが同エリアで展開する高級住宅プロジェクト「サンシリ10イースト」(敷地約165ライ=約26ヘクタール、総事業費180億バーツ)と、130年の歴史を持つ同校を組み合わせ、生活インフラ全体を一体化させる狙い。プロジェクトには英国ジョージ王朝様式の「セータシリ・バンナー・キロ10」(71邸)と、ニューヨーク様式の「ナラシリ・バンナー・10キロ」(56邸、価格帯6000万バーツから)が含まれる。
タイに進出する外国企業の経営幹部や高度人材が居住地を選ぶ際、住宅だけでなく子どもの教育環境も重視する傾向がある。サンシリのウタイ社長は、タイが地域のビジネス・投資拠点としての役割を強めるなか、不動産開発も「住宅を作る」ことから「都市の生活基盤を作る」ことへと変化していると述べた。
バンナー・トラート通り沿いのこのエリアは、スワンナプーム空港や東部経済回廊(EEC)への結節点としての役割も期待されている。学校と住宅の距離は車で約8分、5.5キロと近く、子どものいる家庭にとって通学の利便性も高い。提携では、入居者向けに最大350万バーツの奨学金・教育支援に加え、不動産開発の実務を学べる教育プログラムも用意される。
外資誘致や海外人材の受け入れを進めるタイにとって、住宅・教育・生活インフラを一体で整備する動きは今後の街づくりの方向性を示すものといえそうだ。
