ピパット副首相兼運輸相は、格安航空会社タイ・ベトジェットの経営陣と会談し、同社が進める機材拡大計画や国際線網の拡充を後押しする方針を示した。会談は同社の設立10周年を機に開かれ、航空事業の発展策や観光振興策も議題となった。
タイ・ベトジェットはボーイング737型機を順次導入し、2026年末までに保有機材数を25機に、2年以内に50機へ拡大する計画。今年10月から12月にかけては新型のボーイング737-8型機9機が順次納入される予定で、退役予定機の代替に充てるとともに新路線の開設を支える。重点市場として中国、ベトナム、日本、ロシア、カザフスタンを想定しており、国際線の選択肢を広げる狙いがある。
運輸省側は新たにインドネシアのメダン便就航の可能性を検討するよう提案。南部タイと東南アジアを結ぶ観光需要や、医療観光の拡大につなげる考えだ。
同社が推進する「スカイコネクト」構想は、地方都市発の便を直接国際線に接続し、バンコクを経由せずに海外へ渡航できる仕組みを目指す。地方への観光客誘導や、観光収入を地方コミュニティーへ波及させる効果も期待されている。あわせて格安航空会社イージー・エアラインズとのコードシェア提携も協議中で、ハジャイ路線での連携を視野に入れる。機材や路線の拡大に伴い、新規雇用は4000人から5000人規模にのぼるとの見方もある。
運輸省は今回の取り組みを通じ、国民の移動手段の選択肢を増やすとともに、外国人観光客の誘致と、観光収入の大都市から地方への再配分を進めたい考えだ。
