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【エネルギー】石油燃料基金の赤字が1000億バーツに迫る 財務省保証で追加借り入れへ

タイで燃料価格を抑える役割を担う石油燃料基金の赤字が膨らんでいる。赤字額はすでに900億バーツを超え、10月初めには1000億バーツに達する見通しだ。基金は財務省に保証を求め、新たに約1000億バーツを借り入れる方向で調整に入った。タイ経済紙クルンテープ・トゥラキットが9月22日に報じた。

石油燃料基金は、原油価格が上がった時に補助金を出して軽油などの店頭価格を抑える仕組みだ。中東情勢の緊張で原油価格が高止まりする中、補助に使う費用は1日あたり約7億バーツに上る。米国産WTI原油の先物価格は、9月22日も1バレル94ドル台と高い水準にある。以前に借りた200億バーツはすでに使い切ったという。

新たな借り入れは期間5年を想定。最初の2年は利息だけを払い、3年目から5年目にかけて元本を返す計画だ。ロシアのウクライナ侵攻で燃料価格が高騰した際には、1500億バーツの借り入れ枠を設けたことがある。

一方、基金は補助の出口戦略も探る。すべての人を対象にした価格の抑制から、支援が必要な人に絞った「的を絞った支援」へ切り替える方向だ。軽油の物品税を下げるかどうかをめぐっては、エクニティ財務相とコーン元財務相の間でも意見が分かれている。税を下げれば価格は抑えられるが、国の税収が減る難しさがある。ただ、軽油はトラックや漁船など、物流や産業を支える主な燃料だ。補助が縮小されれば、輸送費を通じて幅広い商品の値上がりにつながりかねない。製造・物流企業にとって、燃料費の先行きを見極めることが一段と重要になりそうだ。

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