【政治】タイ首相、水害対策「ウォー・ルーム」設置 死者40名拡大で省庁横断の指揮体制強化へ
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アヌティン首相は10月1日未明、集中豪雨と主要河川の氾濫による水害被害が北部、東北部、中部、南部の全国4地域に拡大し、死者が計40名に達した事態を受け、関係省庁や軍部隊を統括する緊急の災害対策統合司令室(ウォー・ルーム)を政府官邸内に設置したと発表した。政府に対する初動の遅れや省庁間の情報共有不足への批判が強まる中、首相直轄で意思決定の一元化と即応態勢の構築を図る狙いがある。
司令室には内務省防災局(DDPM)、農業・協同組合省王立灌漑局(RID)、デジタル経済社会省気象局(TMD)、国防省各軍司令部、および保健省の高官らが常駐し、全国の水文データ、降雨予報、河川流量を24時間リアルタイムで監視・分析する体制を敷く。アヌティン首相は各部局に対し、縦割り行政の弊害を排して被災地域への大型排水ポンプや救助ボート、救援物資の投入を最優先で指示した。 さらに、首都バンコク都心部への浸水圧力を低減させるため、チャオプラヤ川中下流域における水門統制と調整池への分流判断を司令室で一括管理する方針を明確にした。軍に対しては孤立集落の住民救出や仮設橋の架設、医療班の派遣など全面的な後方支援を要請。政治的責任論が浮上する中、人命救助と二次災害防止に向けた国家機能の総動員が進められている。
