【経済】タイ工業連盟、水害による製造業被害が10億バーツ超と推計 部品調達網の寸断に警戒
広告
タイ工業連盟(FTI)は10月1日、首都バンコク東部および周辺県を襲った集中豪雨と慢性的な浸水被害を受け、国内の製造業および産業部門に及んだ直接・間接の被害総額が少なくとも10億バーツ(約43億円)規模に達するとの見通しを公表した。
FTIは現在、サムットプラカン県、チャチュンサオ県、チョンブリ県など深刻な水害に見舞われた東部地域の工業団地および会員企業を中心に、設備被害や操業停止の実態調査を急ピッチで進めている。FTI自動車産業クラブのスラポン報道官は、多数のティア2・ティア3を含む自動車部品サプライヤーが被災した点に言及し、部品調達の遅延が完成車工場のライン停止を招くなど、サプライチェーン全体の広範な寸断につながるリスクに強い懸念を表明した。
冠水による工場設備の損傷や在庫の水没といった直接被害に加え、幹線道路の寸断に伴う物流コストの急増、従業員の通勤困難による稼働率低下が各社の採算を大きく圧迫している。FTIは政府に対し、被災企業に対する緊急低利融資の提供や法人税減免、産業集積地周辺における排水ポンプの優先配備など、実効的な支援策を速やかに打ち出すよう要請した。内需の伸び悩みが続く中、中核製造業への打撃を抑えるための官民連携が急務となっている。
