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【政治】タイが2027年度予算の執行を前倒し 4兆3100億バーツで景気を下支え

タイ財務省は、2027年度(2026年10月〜2027年9月)の予算を早く使い切るための執行加速策を、閣議で承認したと発表した。エクニティ副首相兼財務相が明らかにした。政府のお金を早く市場に回し、景気を支える狙いがある。

対象となる政府資金は合計4兆3100億バーツに上る。内訳は、10月1日に施行された2027年度予算の3兆7880億バーツに加え、前年度から繰り越した予算が2440億バーツ、国営企業の投資予算が2790億バーツだ。繰り越し予算とは、前の年度に予定していながら、支払いが終わっていない分を指す。

執行率の目標も示した。予算のうち、道路や建物などに使う投資的経費は75%以上、人件費などの経常的経費は98%以上、全体では93%以上を年度内に支出する。国営企業の投資予算は95%以上とした。

特徴は、期限を区切った前倒しの仕組みだ。投資的経費は2027年3月末までに契約を結ぶよう求め、間に合わない事業の予算は、準備が進んだ別の重要事業に回す。国営企業には、年間の投資予算の60%以上を前半の6カ月に集中させるよう指示した。執行の実績は、各省庁の幹部や国営企業トップの評価や人事にも反映させるという。

政府がここまで執行を急ぐのは、景気の勢いが弱いためだ。4〜6月期の成長率は1.9%に減速し、9月末の洪水も経済の重荷となっている。エクニティ氏は、今回の対策が2026年の残りの期間と2027年の経済を支える重要な役割を果たすと強調した。

道路や鉄道、水道、治水などの公共工事が早めに発注されれば、建設資材や機械、エンジニアリングなどを手がける日系企業にとっても受注の好機となる。入札情報をこまめに確認し、早めに準備を進めることが求められそうだ。

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