【不動産】オランダ大使館の土地を200億バーツ超で取得 バンコク都心で大型土地取引
バンコク中心部のウィッタユ通り沿い、ソイ・トンソンにあるオランダ大使館の土地が、200億バーツを超える価格で売却されたことが分かった。タイ字紙プラチャーチャート・トゥラキットが不動産業界の関係者の話として報じた。
土地の広さは20ライ(約3.2ヘクタール)を超える。買い手は、合板事業で知られるピヤソムバットクン家のグループと、バンコク銀行を経営するソーポンパニット家のチャトリー氏の共同出資とされる。チャトリー氏は、同じウィッタユ通りで高級ブランド住宅を開発するシティ・リアルティの代表を務める。両者は出資の割合に応じて土地を分け、それぞれ開発を進める見通しだ。ブランド住宅のほか、健康関連の施設なども候補に挙がっている。
この一帯は、タイで最も地価が高い中心業務地区(CBD)の一つ。所有権付きの広い土地はめったに売りに出ないため、関係者は今回の価格を「高くない」とみる。オランダ大使館は1949年にこの土地をわずか185万バーツで買っており、地価の上がり方の大きさを物語る。
周辺では大型取引が続いてきた。2017年には英国大使館の土地25ライが、1平方ワー(約4平方メートル)あたり186万バーツで、セントラル・グループと香港ランドの連合に売られた。タイ史上最高値の取引とされる。2020年には、大手デベロッパーのサンシリがサラシン通りの土地を同390万バーツで買っている。
業界では、今回の土地の実際の価値は1平方ワーあたり300万〜350万バーツ、総額250億〜300億バーツに達するとの見方もある。将来開発されれば、事業の総額は1000億バーツを超える可能性がある。
都心の一等地は限られ、価格は上がり続けている。タイで不動産開発に関わる日系デベロッパーにとっても、相場を知る重要な目安となる取引と言える。
