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【経済】商務省、卵の輸出を30〜50%抑制へ 国内の品不足に対応 洪水で供給細る 

スパチー副首相兼商務相は、洪水に伴う物資対策を明らかにした。被災は30県超に広がり、卵や生鮮野菜の一部で値上がりが出ている。道路の冠水で輸送が滞っていることに加え、東部チャチュンサオ県では産卵鶏約300万羽が失われたと報じられており、供給そのものが細っている。同省は品不足を防ぐため、卵の輸出を一時的に減らすよう業界に求めた。

対策の柱は卵の輸出抑制だ。商務省国内取引局は、養鶏協会、卸・小売業者、百貨店、農家と会議を開き、国内の在庫を確認。そのうえで輸出業者に、輸出量を30〜50%減らし、出荷を2〜3週間遅らせるよう協力を求めた。養鶏農家には、産卵用の雌鶏を通常より長く飼い、生産量を保つよう要請した。輸出に回る分を国内にとどめれば、法的な規制をかけなくても、短期間で国内の供給を厚くできる。ただし、輸出先との契約を抱える業者にとっては負担となる。

商務省は9月15日に「単一司令部(シングル・コマンド)」を設けた。これは各県の商務事務所が県知事らと連携し、必要な物資や現地の課題を集める仕組みであり、メーカー、卸・小売業者、全国の市場とも調整し、物資を切らさないようにする。陸路での輸送が難しい地域には、国防省と軍に運搬を頼む。

国内取引局は、パトゥムタニ県の物流拠点を視察し、人員、配送の回数、在庫量を点検。被災地の事業者には在庫の積み増しも求めた。大型卸売市場であるシームムアン市場などを通じて、産地と消費地を結び、物資が行き渡るようにする。

あわせて、菜食祭(ギンジェー:中国系住民を中心に一定期間、肉や魚を断つ行事)向けの商品も確保する。混乱で祭りの時期の供給量と価格が乱れないよう、メーカーや市場と調整する。水が引いた地域では、国防省と組み、清掃や補修の機材を届ける「ビッグクリーニング」も準備している。

不当な値上げや品不足を見つけた場合は、国内取引局のホットライン1569に通報できる。同相は、被害がいつまで続くかはまだ見通せないとし、山間部の鉄砲水の状況を見ながら支援を続ける考えを示した。商務省の役割は物資と商取引の安定で、被災者の救助は防災当局が担う。食品を扱う企業は、原料や包材の調達先の状況を早めに確認しておきたい。

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