【経済】タイ農業省、横浜の花博に「タイ館」出展へ 日本との農業技術協力を強化
タイ農業協同組合省は、2027年に横浜市で開かれる国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」に、タイ館を出展する計画を明らかにした。同省の副大臣は「タイは農業を世界に送り出そうとしている」と述べ、日本市場での存在感を高める考えを示す。
GREEN×EXPO 2027は、2027年3月19日から9月26日まで開かれる。国際園芸家協会(AIPH)と博覧会国際事務局(BIE)が認める最上位の「A1クラス」の博覧会で、日本での開催は27年ぶり。約175カ国が参加し、約1500万人の来場を見込む。テーマは「幸せを創る明日の風景」だ。
タイ館の広さは619平方メートル。タイらしさと最新の農業技術を組み合わせた「生きた展示」をうたい、「自然との協働:命を育み、未来を耕す」をコンセプトに掲げる。土地や農家、食品、園芸、ハーブから、地域の知恵、技術、革新までを一つの流れで紹介し、質の高い食料の供給国としてのタイの役割と、持続可能な農業の姿を伝える。
同省が掲げる狙いは5つある。新たな輸出市場を開いて農産物の付加価値を高めること、農業と結びついた観光を広げること、日本との技術・革新での協力を深めること、2029年にタイ東北部ナコンラチャシマで開く国際園芸博覧会の準備を進めること、そして食と環境の分野でタイのソフトパワーを高めることだ。
日本はタイにとって鶏肉加工品や果物、コメなど農産物・食品の重要な輸出先で、日系の食品メーカーや商社もタイを調達・加工拠点として活用している。一方で、日本の消費者に向けた産地の魅力発信は、まだ十分とはいえない。半年間にわたる博覧会は、タイ産品を日本の消費者や企業に直接売り込む貴重な機会となる。スマート農業などの分野では、日本企業の技術を取り込んだ共同事業が生まれる可能性もありそうだ。
