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【不動産】バンコクのコンドミニアム在庫6万5300戸 洪水と購買力低下で三重苦

バンコクのコンドミニアム市場が、洪水、購買力の低下、在庫の積み上がりという三重苦に直面している。不動産サービス大手クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・タイランドのスラチェート・コンチップ調査・顧問部門長の分析を、クルンテープ・トゥラキット紙が14日に伝えた。

売れ残りの在庫は約6万5300戸、金額にして約3700億バーツに上る。このうち約2万5700戸、およそ4割はすでに完成し、すぐに引き渡せる状態だ。新しい物件が出なくても、売り切るまでに2〜3年かかる計算となる。完成済みの在庫の多さは、開発会社の資金繰りの重荷にもなる。

在庫の内訳を見ると、1平方メートルあたり10万バーツ以下(1戸およそ300万バーツ)の物件が約55%を占める。15万バーツ以下まで含めると76%に達し、中低価格帯で売れ残りが目立つ。

新規の供給は、7〜9月期が4876戸と前期の2倍に増えた。1〜9月は1万4377戸で前年同期比6%増、通年では1万6000〜1万7000戸を見込む。ただ、9月末の洪水を受け、発売を延期した開発会社もある。まず非公式の予約で需要を探り、10〜12月に正式発売する動きが出ている。

買い手側では、タイ人も外国人も慎重になった。中国人の購入は減速しており、2025年は中国人観光客が33.6%、中国人のコンドミニアム所有権移転が13%減った。2026年上半期は、資金の出所や外国人が関わる法人の株主構成の確認が厳しくなり、購入がさらに鈍った。住宅ローンを組めず、予約後に契約が流れる例もある。

開発会社は、値引きや分割払いの柔軟化で売り込みを強める。完成済み物件の販売や小規模な開発、建ててから売る手法へと戦略を切り替えている。

駐在員の住まい探しでは、選択肢が広がり条件交渉もしやすい状況が続きそうだ。

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