【車両】トヨタのタイ工場が洪水で2週間停止、9月新車販売は14%増の5万台超

タイ工業連盟(FTI)が発表した2026年9月の国内新車販売台数は5万5255台となり、前年同月比で14.28%増加した。乗用車とSUVが好調であったことに加え、電気自動車(BEV)の販売増が全体を押し上げたという。一方、1トンピックアップは同11.50%減の5003台に沈んだが、1〜9月の累計は52万1226台で、16.35%の伸びとなった。

トヨタ・モーター・タイランドの9月の販売は1.27%増の1万8706台。累計は17万2913台となり、市場シェアが33.17%に達した。小型車ヤリスとヤリスエイティブが好調で、累計では19.26%増と伸びが目立つ。

注目すべきは洪水の影響だ。同社によると、操業と部品の輸送に支障が出たため、工場の生産を10月5日から停止。19日に再開したものの、顧客への納車は短期的に遅れる可能性があるという。同社は被災した顧客向けの支援策も打ち出した。スパコーン副社長は、10月の市場は季節要因に加え、洪水による買い控えで縮小するとの見方を示している。

FTIによれば、9月の自動車生産台数も一部工場の操業停止が響き、前年同月比6.08%減の12万319台に留まった。輸出向け生産は同7.09%減の8万1068台。ただ、完成車の輸出台数は4.55%増の8万9972台を確保した。なお、FTIは2026年の生産目標145万台を据え置いている。トヨタもタイ事業への自信を崩さない。水素で走る燃料電池車(FCEV)のピックアップをタイで初めて生産し、2027年に海外へ輸出する計画を進めていく。

ただ、部品の調達先が浸水すれば完成車の生産まで止まる事実は変わらず、洪水に強いサプライチェーンづくりは、日系部品メーカーにとっても急務となりそうだ。

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