【商業】マクロの通販売上、今年1100億バーツ視野 自前システムで売上比35%へ

タイ最大手卸売チェーン「マクロ」のネット販売が急拡大している。CPアクストラで卸売事業を率いるタニット執行委員会会長は、2026年のオンライン売上高が1000億〜1100億バーツに達するとの見通しを示した。2025年の720億バーツから大きく伸びる計算となる。

同氏は、10月29日に開幕した飲食店向け見本市「マクロHORECA 2026」で、売上全体に占めるネット販売の比率は30%強から約35%に高まり、2027年には40%に達する見込みと報告した。

けん引役は、自社で在庫を持って販売する通販サービス「マクロPRO」。調査会社ユーロモニターは、自社販売型(1P)の電子商取引でタイ首位と評価する。原動力となったのが、システムの内製化だ。同氏によると、マクロPROの開始直後に注文が殺到し、外部のクラウド型システムが停止。これを機に、受注管理システムを半年で自前開発したという。ネット販売の1日の売上は、約2000万バーツから2億5000万〜3億バーツに増えたとのことだ。

売上の65〜70%は飲食店や小売店などの事業者向けが占める。月に1回ほど店舗で新商品を確かめ、日常的な品は通販で注文する客が多いという。店舗と通販を組み合わせる戦略の狙いはここにある。
同社はまた、個人商店向けに在庫管理と連動するレジシステムを開発し、利用者は1000件を超えた。今後は飲食店向けにも広げ、デジタルメニューなどの機能を加える計画だ。

商務省事業開発局(DBD)によると、ホテル・飲食・ケータリング業の2025年の売上は約8000億バーツで前年比10%増。同局は見本市の会場でCPアクストラと、飲食店や個人商店の経営近代化に向けた協力協定を結んでいる。マクロを通じた販路は、日系の食品・調味料メーカーにとっても見逃せない存在になりつつある。

この記事がお役に立ちましたら
フォローをお願いします

シェアしていただければ幸いです
目次