人権委が規則改定要求　新兵に上官の世話をさせるのは人権侵害

国家人権委員会（NHRC）のワサン委員は４月27日、軍隊では新兵に将校などの士官とその家族の世話をさせることが許されているが、これは人権侵害にあると指摘し、国防省に対し90日以内に関連の規則を改めるよう要求した。1912年に制定された国防省の規則では、士官が新兵を使用人のように使うこと、問題があった場合はその新兵を罰することができるとされている。

同委員は、「きつい訓練をせずに済むので士官の使用人になりたいという者もいるようだが、新兵を召使いのように扱うのは間違っており、徴兵制度の本来の目的から逸脱している」としている。 昨年８月に西部ラチャブリ県で元兵士の女性が美容器具で火傷をさせられたり、金属棒で叩かれたり、髪にアルコールをかけて火をつけられたりしたとして女性士官を警察に訴えている。