中国人犯罪者の口座開設を手助け　地場銀行支店長含む11人を逮捕　チョンブリ県

ミャンマーを含む東南アジア諸国を拠点に中国系犯罪組織が特殊詐欺を働いていることが大きな問題となっているが、タイ警察は５月21日、東部チョンブリ県で犯罪者とみられる中国人の銀行口座開設を手助けした容疑で銀行行員４人を含む11人を逮捕したと発表した。この口座が開設されたことで22億バーツ以上の損害に繋がったとみられている。

行員４人のうち１人はバンラムン郡にある銀行の支店長。警察庁サイバー犯罪捜査センターのタッチャイ所長によれば、行員を含むこれらの逮捕者は、今年３月９日に観光ビザでタイに入国した中国人15人に対し必要書類を偽造するなどして口座開設の便宜を図ったという。ただ、中国人は３月15日に中国に帰国している。

逮捕者が受け取った報酬額であるが、警察は明らかにしていない。タイ警察は現在、中国当局と協力しながら捜査を進めており、中国人15人の逮捕を中国側に要請中だ。