バンコク　受刑者1000人を下水道掃除に動員　都庁と法務省が合意

消息筋によれば、バンコクでは下半期になると毎年のように大雨やチャオプラヤ川の増水に伴う洪水に見舞われているが、バンコク都庁は今年、排水が滞って洪水が悪化することがないよう７月１日から受刑者約1000人を動員して下水道の掃除を行う予定という。この件については６月７日にチャチャート都知事と都庁の担当者、法務省矯正局局長などが意見を交換し、合意が成立している。

ただ、下水道の掃除に従事するのは逃亡の恐れのない模範囚に限られる。受刑者による下水道掃除は以前から行われていたが、この２年間は新型コロナの感染拡大のために実施されなかった。都庁の担当者によれば、１日に１人が掃除できる下水道の距離は25メートルほどで、1000人が動員されると１日で下水道を25キロほど掃除できる計算になるという。