【政治】タイ首相 「クリーンな行政」の実現へ 内務省を先行モデルとして改革断行
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タイのアヌティン首相兼内相は3月31日、公共部門の透明性を高める会合で「汚職は国をむしばむ」と述べ、行政手続きの抜本見直しを指示した。汚職認識指数(CPI)2025年版でタイは33点、世界116位に沈み、貿易交渉や外交での信頼を損なう可能性が拡大。そこでまず内務省が許認可や土地権利書の発給など住民接点が多い分野を対象に、申請から審査、交付までのプロセスを標準化し、対面を減らすことにした。AIを使って書類不備や異常な申請パターンを自動検知し、担当者の裁量を狭めることで「袖の下」の入り口を塞ぐ狙いだ。首相は公務員の大半は善良だが制度とイメージが足を引っ張るとし、誠実な職員を評価する文化を作るよう求めている。
この会合の背景にあるのが、背景にはアユタヤ県ワンノイ郡で、元郡役人らが住所登録を偽装し、外国人児童向けの身分証を不正発給した疑いで摘発された事件がある。内務省は取り締まりを続け、関係者を徹底処分すると発表した。
今後は許認可をワンストップ化し、手数料や審査期間を公開して遅延の理由をログに残す。AI活用は職員と住民の接触回数を減らし、申請者が進捗をオンラインで追える仕組みを構築する。ただ、その後の実効性は地方現場の運用次第となる。
