【環境】タイが地球観測衛星「THEOS-2A」を打ち上げ データ利活用拡大へ
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- タイ地理情報・宇宙技術開発機構が地球観測衛星THEOS-2Aを1月12日に打ち上げ。
- 農業、防災、都市計画など多分野でのデータ活用を想定。
- 民間企業へのデータ提供拡大でデジタル経済基盤を強化。
- 日系企業は物流や立地評価などで活用余地が広がる。
タイ地理情報・宇宙技術開発機構(GISTDA)は1月12日、地球観測衛星THEOS-2Aを海外の打ち上げ拠点から打ち上げた。小型で高性能な衛星で、農業・都市計画・防災・環境監視など幅広い分野での活用が想定されている。GISTDAによれば、今回の計画にはタイ人技術者が多数参加しており、衛星開発と運用の内製化を進めるための案件と位置づけられている。
取得される高解像度データは、洪水や干ばつの把握、土地利用の変化監視、インフラ点検などに用いられる予定。タイ政府は、公共機関だけでなく民間企業へのデータ提供も進め、デジタル経済の基盤強化につなげたい考えだ。タイでは近年、スマート農業やスマートシティ関連の政策が進んでおり、衛星データはその基礎情報として重要性を増している。
日系企業にとっては、物流網の可視化、工場立地のリスク評価、保険やインフラ管理への応用など、実務面での活用余地が広がる。もっとも、データ利用条件や提供コスト、官民連携の枠組みは今後具体化される段階であり、実装には時間を要する可能性もある。
