【経済】タイ首相が中国との経済的連携強化の重要性を強調
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アヌティン首相は先ごろ、バンコク近郊ノンタブリ県インパクト・ムアントンタニで開催された「泰中合作博覧会2025」の基調演説において、中国との経済的つながりを一層強化する必要性を強調した。同首相は、タイが今後電気自動車や半導体の製造拠点として成長するためには、中国との協力が不可欠であると述べた。
この博覧会はタイと中国の国交樹立50周年を記念して開催され、中国大使をはじめとする要人が出席。開会式はスラユット枢密院議長によって執り行われた。
タイは東南アジアにおける製造・輸出拠点として中国企業の投資先となってきた。タイ投資委員会(BOI)の統計によれば、2024年における中国からの投資申請額は全体の約20%を占め、自動車産業やエレクトロニクス分野を中心に拡大傾向にある。
さらに、両国は一帯一路構想(BRI)を通じた鉄道インフラ開発やエネルギー協力にも積極的であり、地域経済圏の形成に大きな影響を与えている。現地メディアは「中国との連携は輸出市場の拡大に加え、雇用創出や技術移転にも寄与する」と報じた。
アヌティン首相は「中国との関係を深化させることはタイ経済にとって極めて重要だ」と述べ、政府として引き続き戦略的パートナーシップを推進する意向を示した。今後、電動化・デジタル化といった成長分野での協力が加速する見通しだ。
