保健省 酒販売規制の緩和に反対 遊興施設の営業時間延長で交通事故と死傷者増加
タイでは現在、アルコール飲料の販売が午前11時から午後2時と午後5時から午前0時までに限り可能となっているが、ソムサク保健相はこのほど、酒販売規制の緩和すなわち酒販売時間帯の拡大に反対する姿勢を改めて鮮明にした。
この件については先ごろ、保健省のアルコール規制委員会の会合で意見が交換された。会合後、保健相は、「我々の立場は明確だ。酒販売と飲酒は人々の生活に多大な影響を及ぼしている」と述べ、酒の販売と消費の拡大につながることには賛成できないとの姿勢を確認した。会合では、バンコク、チェンマイ、チョンブリなどでコロナ禍で深刻な影響を受けた飲食業などを救済するために遊興施設の深夜の営業時間延長が許可されたことで、交通事故と死傷者が増加したことなどが報告されたという。
酒類販売禁止時間帯には、小売店が店頭販売しないだけでなく、アルコール飲料を出さない飲食店もある。