ミャンマー出稼ぎ組の持ち込んだ新型コロナウイルスは感染力の強い種
「変異によって新型コロナウイルスの感染力が増している」などと報じられているが、シリラート病院医学部のプラシット学部長はこのほど、ミャンマーで流行っている新型コロナウイルスは中国武漢で最初に確認された型より20%ほど感染速度が速いとされていると指摘。ミャンマーから帰国したタイ人に感染者が増えていることに懸念を表明した。
新型コロナウイルスは、武漢のものがD614型で、ミャンマーで感染者の6割から検出されたのがG614型という。学部長によれば、欧州でも検出されているG614型は感染速度が速いため、保健当局も迅速に対応する必要があるが、関係当局が情報を隠蔽するようなことがあれば、感染状況が短期間のうちに大きく悪化する恐れがあるとのことだ。
タイ保健省ではミャンマー出稼ぎ組感染者の宿泊ホテル、検査した病院、入院先病院などを公表しておらず、ネット上には情報公開を求める声があふれている。