横領罪の元TVキャスターが釈放 「特別扱い」との批判に当局反論
テレビ情報番組のキャスターとして知られたソラユット氏は横領などの罪で有罪となり服役していたが、先に仮釈放となり出所した。このため、一部で当局の判断に厳しい批判意見が出ているが、矯正局のアユット局長は3月15日、「服役中の生活態度がよかったことから釈放となった」と強調。同局がソラユット氏を特別扱いした結果との見方を全面的に否定した。
同氏は約8年の実刑判決を受けた後、2度にわたって恩赦で減刑となったが、結局1年2カ月の服役で出所することになった。
与党・民主党の元広報担当、チャオ氏は、「彼に特段悪い印象を持っているわけではないが、ほかの受刑者より(矯正局の)扱いがよい。彼は刑務所内でショーを行い、外部から特別ゲストを招くことも許可されたし、料理クラスも開催していた」と述べ、刑務所内での待遇が明らかに他の受刑者と違っていたと批判する。
ただ、アユット局長によれば、ソラユット氏は刑務所内で新型コロナについてよく知ってもらうためのプログラムを実施したり、受刑者のストレス軽減に貢献したりしており、それらも仮釈放の理由になったという。