タイではオートバイ利用者の半数が無免許か
交通安全運動を展開している民間団体の幹部、チャマイパン女史によれば、陸運局に登録された2輪車は2120万台を超えているが、そのうち約1000万台については運転者が運転免許を取得していないとみられるという。タイでは価格が比較的安くて購入しやすいこともあって2輪車が交通手段として普及していることから2輪車絡みの交通事故が交通事故全体の大きな部分を占めている。
同女史によれば、2輪車の交通安全についてはタイは取り組みで諸外国に後れをとっており、陸運局は2輪車の事故を減らすべく啓発活動や事故対策にさらに力を入れる必要があるという。さらに交通安全を念頭に置いた法整備を進めるとともに、2輪車を排気量でクラス分けし、それぞれのクラスについて免許取得を義務づけるなどの段階的運転免許制度を導入すべきとのことだ。