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コロナワクチン接種後にタイ人男性が死亡 保健当局「接種とは無関係」

新型コロナワクチンの接種を受けた男性が接種の13日後に死亡したことについて、国家感染症委員会のタウィー博士はこのほど、男性がもともと抱えていた疾患が死をもたらしたのもので、ワクチン接種が原因で死亡したのではないとの見方を示した。男性は腹部大動脈瘤があり、これが破裂したのが直接の死因という。

男性は1月に心疾患の手術も受けており、40日ほど入院。そして、退院後、「新型コロナに感染すると命にかかわるのではないか」と心配して新型コロナワンチン接種を受けることにしたという。

接種後数日間は体調に異変はなかったが、8日目と9日目に胸部の違和感やめまいを訴えて入院。その後容体が悪化し、13日目に死亡した。

タウィー博士は、「男性は大動脈瘤という爆弾を抱えており、この爆弾が破裂して死亡した。その前にたまたまワクチン接種を受けていたというだけで、因果関係はない」と説明している。

なお、大動脈瘤は大動脈の正常径(2・5-3・5センチ)の1・5倍以上拡大した状態。心臓から腹部に走る大動脈の一部分がふくれた大動脈瘤は、瘤の形態にもよるがその径が4~6センチ以上に大きくなると破裂して大出血を起こす危険性があるため手術による治療が推奨されるという。

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