保健当局に追加接種反対の声 「中国製ワクチンの有効性の低さを認めることになる」
関係筋によれば、医療関係者の間では、これまでに医療従事者などに接種されたワクチンでは不十分なため、mRNA(メッセンジャーRNA)タイプのワクチンを追加接種してほしいとの声が強まっているという。これは、先に行われた関係当局の会合での意見を記した公文書に「シノバック製ワクチンの有効性に対する不安を煽りかねないため医療従事者への3回目のワクチン接種には反対」と書かれていたことが明るみに出たことによるものだ。
報道によれば、中国のシノバック製やシノファーム製のワクチンは伝統的な手法で製造された不活化ワクチンで、その有効性は米国のファイザー社製やモデルナ社製のmRNAワクチンより劣るとされている。
同公文書によれば、会合出席者から「現在の状況下で、医療従事者にファイザー製ワクチンを追加接種すれば、シノバック製ワクチンが新型コロナから我々を守ってくれないと認めたことになり、(大規模にシノバック製ワクチンを接種していることについて)釈明するのが困難になる」と意見が出たとのことだ。
なお、これについてアヌティン保健相は5日、「個人の意見であり、政府の方針ではない」と釈明した。