不敬罪を規定した刑法112条削除は違憲との見方が浮上
タイの不敬罪については反政府勢力が批判しているほか、外国でも否定的意見が出ていることもあり、不敬罪を規定した刑法112条の改正や削除が議会で議論される見通しだが、首相官房に所属するティパナン女史はこのほど、同条を削除することは違憲であり、技術的にも不可能との見方を示した。
かつて最大与党・国民国家の力党の広報担当を務めた同女史によれば、憲法6条で君主を守ることが求められており、その具体的手段である刑法112条を削除することは憲法に違反するという。
同女史はまた、反政府勢力の幹部で法律の専門家とされるピヤブット氏が112条削除に賛成していることについては、「彼は112条のことがわかっていないようで理解に苦しむ」としている。