下院補欠選 最大与党敗北 民主党が全勝
タイ南部チュムポン県とソンクラ県で1月16日に実施された下院議員補欠選挙ではともに与党第2党・民主党の候補が当選。最大与党・国民国家の力党(PPRP)の候補は次点に終わった。南部は民主党の支持基盤であるが、2019年の総選挙では民主党はPPRPに惨敗していた。
政界観測筋によれば、南部におけるPPRPの人気低下を指摘する声もあるものの、今回の補欠選における同党候補の得票数は19年の総選挙時とほぼ同じであり、民主党の人気上昇が勝因と考える方が妥当という。
一方、最大与党と与党第2党が選挙で争ったことで、2党間の関係に影響が出ているとされるが、プラユット首相は、民主党に祝意を示すともに、「PPRPも民主党も連立政権において一緒に仕事をすることができ、問題ない。選挙で争うのは普通のこと」と述べ、2党に対しわだかまりを捨てて連立パートナーとして同じ目的のために頑張るよう呼びかけた。