交通事故多発 法規遵守呼びかけでは不十分 当局の怠慢も背景
先にバンコク都内のパヤタイ通りで横断歩道を渡っていた眼科医の女性が警官の運転する大型バイクにはねられて死亡したことから、交通事故の原因や対策などに人々の関心が集まっているが、交通事故学術センターのタナポン博士はこのほど、「交通事故を減らす試みが失敗しているのは当局が問題を根本的に解決しようとしていないため」と指摘した。
同博士によれば、交通事故に関しては、人的要因が注目され、安全運転の奨励や交通法規の順守を求める声が上がっているものの、これは事故原因の一部にすぎないという。重要なのは、老朽化した道路標識、設置すべき場所に道路標識がないこと、路面の凹凸、消えかかった路面標示などに目を向けることであると訴えた。