大麻合法化のタイ社会　危惧される大麻運転による交通事故

大麻が合法化されたことについて、国立チュラロンコン大学医学部のチャンチャイ学部長はこのほど、法整備が追いついておらず、若者への影響が懸念されるとの見方を示した。これは現行法では若者が大麻を使うことが禁じられていないためという。

また、大麻草が料理に使われ、そのような食品が販売されて、購入者が知らないうちに大麻を摂取することも考えられるとのことだ。

このほか、飲酒運転撲滅キャンペーンを展開している市民団体は、大麻吸引後に運転し、これが交通事故の増加につながることを懸念。同団体の幹部は、「30年以上前から飲酒運転をやめるよう訴えてきたが、いまだに飲酒運転による事故が起きている。この状況で、大麻が自由化されたが、大麻を規制する法律が存在しない。大麻の影響下での運転は飲酒運転より厳しく罰せられるべきだ」と述べている。