資金洗浄対策委員会トップが中国系犯罪組織がらみの不正に関与か
裏社会に精通している元政治家のチュウィット氏が先ごろ、タイで暗躍する中国系犯罪組織と警察関係者とのつながりなどを暴露し注目を集めているなか、資金洗浄(マネーロンダリング)を取り締まる立場にある資金洗浄対策委員会(AMLO)の議長だったピヤパン警察少将がこのほど、健康上の問題を理由に辞表を提出した。チュウィット氏はAMLOと中国系犯罪組織がつながっている可能性にも言及していた。
この件について、法律専門家として知られるウィサヌ副首相は12月20日、国家汚職制圧委員会(NACC)が犯罪組織とピヤパン警察少将のつながりを捜査することは同少将辞任後も可能との見解を明らかにした。
チュウィット氏によれば、中国系犯罪組織のボスがAMLOを頻繁に訪れており、また、首都圏警察の要請にもかかわらずAMLOが同組織絡みの資金洗浄疑惑を捜査しなかったこともあったという。