「警官の不祥事」続くタイ警察 真相解明に「本腰」か
中国人女性が金銭を提供してタイで警察官によるVIPサービスを受けたとされる様子の動画をネット上に投稿し、マスコミで大きく取り上げられた問題で、ダムロンサク警察庁長官は1月29日、規則に違反してVIPサービスを提供したとされる警官4人の行為について調査する特別委員会の設置を命じた。一部警察官の副業とみられる有料のVIPサービスはだいぶ以前から行われており、ネット上に中国人向けの広告も掲載されていたようだ。
一方、1月初めに台湾人女優のシャーリーン・アン(安于晴)さん(32)がバンコク都内を深夜にタクシーで移動中、警察の検問で警官に難癖を付けられて2万7000バーツをとられたと主張している問題で、首都圏警察は事実関係解明のために担当者を台湾に派遣して情報収集に当たらせることにした。タイ警察は先ごろ、「証拠がない」などとして警官側に問題はなかったと発表し火消しを急いだが、シャーリーンさんはこれに強く反論している。