タイ首相 任期満了前に下院解散 議員の政党移籍に便宜
プラユット首相は2月17日、他の政党に移籍する時間を現議員に与えるため、下院議員の任期4年が満了となる3月23日を待たずに議会を解散する意向を示した。
タイの法律規定では、下院総選挙に立候補する者は、投票時に90日間以上、連続して同一政党に所属していなければならない。3月23日に下院任期が満了することから中央選挙管理委員会は5月7日の投開票を見込んでいるが、この場合、政党の変更・入党の期限は2月7日となり、すでに過ぎている。しかし、首相権限を行使して下院を任期満了前に解散した場合、同一政党に30日間以上所属していれば、選挙に立候補できる。このため、プラユット首相は所属政党の変更を予定している下院議員への便宜を図るため、任期満了前の下院解散を決断した。